ヒトがこの世に生きるということは神の計らいなのでしょうか?

 母親の産道をくぐりぬけた瞬間から五臓六腑の入った肉の塊を引きずり、さらに背には重い十字架を科せられながら、 死に向かうしかない(自分の)生を私たちは、甘受せざるを得ません。

 この重たいブヨブヨした肉塊からザムザのような堅い甲羅に包まれた肉体に、時には変身したくもなるのです。

 しかし、現実には相変わらず脳のいたずらにかまけ、醜い肉塊をしょい込んでいるのさえ忘れ、あまつさえ化粧をほどこし着飾りはては肉体に異物まで挿入変形させ、肉と欲の塊は巷を闊歩するするのである。

 死にむかっていることも、忘れて。

2000年  1月

萩原いく代

作品(work)
2000年 5/15〜5/20
(ギャラリー檜 個展会場より)

 

 

 

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